意識障害の新しい治療法

意識障害の患者に朗報

Date:  February 12, 2020

Source: Cell Press

 

私は理学療法士です。いろいろな患者の方を治療しますが意識障害の患者の方を治療する機会が割と多いです。寝たまんまだと廃用症候群と言って筋力低下や関節が硬くなってしまったり、心肺機能が低下したり褥瘡ができたり良いことはありません。それらを防ぐためにリハビリを行います。しかし、意識障害から回復する人は多くはありません。たまに「えっ」っていうくらい回復する人もいますけど、私の長い理学療法士生活の中でもほんの数人です。

 

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今回の記事は、覚醒に関連した脳の部位をピンポイントで突き止めたというものです。我々が目覚めるとき脳のいろいろな部分が働いています。覚醒に関わる脳の部位は学生の時に習いました。非常に広い部分が関連しているのですが、この研究ではなんと脳の中の一箇所に電気刺激を与えたら覚醒したということです。

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それはどこかと言うと脳の深い部分に視床と言う部分があります。その中でも視床の中心外側に刺激を与えると覚醒が得られるそうです。

 

なんでこれがすごいのかと言うと、今脳深部刺激療法という脳の中に電極を埋め込んで脳を刺激して治療する方法がすでにパーキンソン病などで使われいます。つまりこの研究どうりであれば意識障害の患者さんの視床中心外側部に脳深部刺激療法を行えば長期の意識障害の患者さんが覚醒できるかもしれないのです。まだお猿さんの実験ですが早く人間でも応用できればいいですね。

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前に意識障害から回復した患者の方に意識が無かった間のことを聞いたことがあります。驚くことに私がリハビリで部屋に来ていたことや患者のご家族が話していた内容を覚えていたのです。意識がないので何もわかっていないのかというと、どうもそうではないようです。側から見て意識がなくても本人は案外わかっている場合もあるのです。この体験は非常に鮮烈だったのでよく覚えています。意識がないように見えても患者はわかっている事が多いのかも知れませんねãsite:http://www.irasutoya.com/ å¯ããµããã®ç»åæ¤ç´¢çµæ