リハビリの話

理学療法士の仕事

理学療法士のイラスト

私、理学療法士です。

今は学校の先生をやっているけれど週末は病院で仕事をしています。

理学療法士ってリハビリやる人なんだけど、割と仕事のやり方は自由です。

ちゃんと決まった内容ではなく(あるけど)、医者さんから「リハビリやってね!」てオーダーが来たら、何をやるかは自分で考えます。

つまりリハビリの内容は自分で決めるのです。

ここをめんどくさいと捉えるか、面白いと捉えるかで内容が変わります。

だいたい他の理学療法士の仕事を見ているとどっちのタイプか分かります。

自分で面白くも、めんどくさくもできる仕事なのです。

で、この仕事を面白くするコツはズバリ勉強です。

勉強していると、どんどん面白くなります。

ただ毎日決まったリハビリだけやっているといずれ飽きます。

まあどんな仕事もおんなじなんだろうけど、この理学療法士の仕事は自由度が高いので勉強したことがモロ治療に直結するということなのです。

長年この仕事をやっているけれど、いろいろな勉強や講習会を経験してきました。

この勉強や講習会で得た知識は色んな所で役に立ちます。

そして、最近、それを超えたところにある何かがおぼろげながら見えてきました。

知識では説明できない、経験でしか得られないなにかです。

言葉では説明できないんだなぁ〜。

早い人はもっと若い時に気がつくのかな?

私は遅咲きなので定年間近で見えてきました。

これは、方法とかそういうものではなく、言っちゃえば「見える」って感じかな。

別に目だけで見るんじゃなく感覚とか空気とか色んな所からの情報です。

それは受動的な感覚ではなく能動的なものです。

能動的ってJJギブソンじゃないけど、治療しているときに感じることができるのです。

行くべき方向とか強さとか、その変化とか、諸々。

協調するっていうのか、今風に言えば患者の方とリンクするみたいな感覚です。

勝手に動きます。

自分が動かされているのか、患者の方が動いているのかわからない。

まるで流れの中にいて、それに逆らわず、流れていく感覚。

そんな感じ。

皆さんも理学療法士になって何年か立つと経験するかも。