脳と腸との関係が肥満の原因

腸のホルモン

前に腸内細菌の話を二回ほどしましたが、今回は腸から分泌されるホルモンが肥満に関係していると言う話です。

 

August 12, 2019

Source:Baylor College of Medicine

 

この研究はDr. Makoto Fukuda,という多分日本の研究者の発表です。

 

ネズミが高脂肪食を食べると消化管から出るGIPと言うホルモンが増加するそうです。

 

このGIPと言う物質ですが、インクレチンの一種です。インクレチンは非常に大切な物質で、膵臓の細胞を刺激してインスリンを放出させる役目を担っています。

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糖尿病の患者の方には大切な物質ですね!

糖尿病の薬もこの機能に着目してインクレチンの効果を高めるための薬が出ています。

 

しかしこの研究ではインクレチンの一つであるGIPが過食の原因になっていると結論づけています。何故なのでしょう?

 

さっきも書いた様にネズミに高脂肪食を食べさせると血液の中のGIPが増加します。血液に乗ったGIPはやがて脳の中にある視床下部と言うところに到達します。そこでレプチンという物質の効果を疎外してしまうということです。

 

レプチンは脂肪細胞から分泌される痩せホルモンです。レプチンが働くと脳がお腹一杯と感じる様に出来ています。つまりそこで食欲が満たされるわけです。ところがレプチンの働きが弱まるといくら食べても食欲が満たされず、結果肥満になってしまうということです。

 

GIPが多く分泌されるとレプチンの働きが弱まり、いくら食べてもお腹一杯にならない、という状況に陥ってしまうのです。

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将来的にこのGIPの一部の受容体をコントロールできれば食べ過ぎを防げるかのしれませんね。

その日を楽しみにして今はひたすら我慢の日々です。

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