柔道の話

世の中には強い人がいっぱいいます。

私は理学療法士という職業をしています。病院でリハビリテーションを行っているのですが、病院には理学療法士以外にも作業療法士だったり柔道整復師だったり鍼灸師だったり、いろんな職業の人がいます。それぞれ別の資格ですが、仕事の内容は割と重複していたりします。どこからどこまでがこの資格というのは有りません。

 

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東京の病院に勤めていた頃、私が勤めていた病院にはたくさんの柔道整復師がいました。柔道整復師というくらいだから、みんな柔道の達人かというとそんなことは無く、柔道整復師の免許を取るために柔道をやっていたという人もいます。

しかし、なぜか私の勤めていた病院には柔道の達人がたくさん勤めていました。猛者ばかりです。彼らは週一回近くの道場に集まって柔道の練習をしていました。その病院に勤める前に「柔道部物語」という大変面白い漫画にハマっていた私は、いつかは柔道をやってみたいなぁ〜なんて思っていました。

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そこで、彼らにお願いして道場に連れて行ってもらったのです。柔道の達人というのは、自分自身も強いが、人に教えるのも非常に上手です。私のいいところを指摘してうまく伸ばしてくれます。しかも相当強いので、単に組んでいるだけでうまくなっていくのでした。

 

そうこうしている内にだんだんハマっていきます。いつものパターンですね。そこの道場だけでなく、たまに他の道場に遠征に行ったりしていました。

 

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その猛者の中でも一番強い、全国大会にも出ていた人がいました。まだ私が白帯だった頃です。その人と乱取り(試合形式で戦うこと)をすると、赤ちゃんをあやす様に投げられます。投げられるのでは無く転がされて遊ばれている様なものです。まるで自分が紙切れになってひらひら風に乗って飛んでいる感覚です。

ある日、道場での練習が終わって、その方と二人で話していたときです。その人の昔話になりました。輝かしい戦績を収めた昔の話を「スゲェー」と思いながら聞いていたら、昔、何回か山下泰裕乱取りをしたことがあったそうです。そうです。あの感動のロス五輪金メダリストです。今は東京オリンピックの大会委員長かなんかをやっていますよね。

 

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当然、聞きますよね。「山下選手はどのぐらい強いの?」。その人も全国大会にも出ている猛者です。しかも現役時代の話ですから、今の何十倍も強い頃です。五分五分かなぐらいに思っていました。しかし、帰ってきた答えは、「いまのHさん(私)と自分の実力の差より、その当時の自分と山下選手と実力の差の方が大きかった」と言うのです。つまりその猛者も山下選手の前では、紙切れの如くひらひらっだったというのです。にわかには信じられませんでした。実際その猛者と練習をしている身からすると、こんな強い奴は他にはいない、と思えるのですが、オリンピックに出る様な選手は、桁が違うのだそうです。職場の他の柔道整復師に聞いても同じ答えが返ってきました。山下選手、どんだけ強いんだよ〜!

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ホント、オリンピック選手恐ろしや〜です!

 

私がハマった漫画です。相当面白いです。