コーナーの曲がり方

速く走るためには?

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私、若い頃、レースをやっていました。

バイクのレースです。

馬鹿だったんですね。

筑波サーキット富士スピードウェイなんかを走っていました。

そしてある日、悟ったのです。

速く走るコツを!

今日はそのことについて話します。

まあ、速く走る必要がない人には全く関係ない話です。

速く走る必要なんか、ほとんどの人がないとは思いますが。

結論から言うと普通の教科書に書いてある内容と一緒です。

それは、いかに速くコーナーを立ち上がるかです。

立ち上がるといっても素人の人にはわからないので、言い換えるとコーナーからの脱出スピードをいかに速くするかです。

これ、当たり前ですよね。

コーナーの脱出スピードが早ければ当然直線スピードが増して速くなるのです。

これが言うは易し行うは難しなのです。

速く走る競争を経験した人はわかると思うのですが、自分より早い人にどこで抜かれるか?

それはコーナーの突っ込みです。

つまり、ブレーキングしている時に抜かれるのです。

これが落とし穴なんですねぇ〜。

当然、強く短い距離でのブレーキングを目指します。

そうすれば抜かれずらくなるからです。

ブレーキングポイントを少しずつ奥へずらして行きます。

しかしこれには限界があるんですねぇ。

割と速く限界がきます。

短い距離で減速するのでバイクの姿勢が悪くなったり、チャタリングと言ってフロントが振動し始めます。

当然怖いのでうまく曲がれません。

なのに、そこまで頑張っているのに非情にも抜かれるのです。

なんでぇ〜?

これが、最初に陥る負のスパイラルなのです。

ここを抜け出すのにエライ時間がかかってしまいました。

まあ、何回もサーキットを走っていると慣れてきて少しずつタイムが縮んできます。

そうすると当然自分より遅いバイクに出くわします。

当然抜きます。

コーナーの入り口で。

何回か遅いバイクをパスしている時、「はっ」と気づきました。

ブレーキングポイントが一緒だったのです。

私も頑張って奥までブレーキングポイントを我慢しているのですが、遅いバイクの彼も大体同じポイントでブレーキを握っていました。

なのに、なのにです、私のバイクの方がスルスルと前に出ていくのです。

その時、悟ったのです。

直線スピード・・・・!

つまり、私の方が直線スピードが速いので、おんなじところでブレーキを握ってもスピードの乗っている分、私の方が前に出れるのです。

コーナーリング中のスピードはそんなに変わりません。

もう一つの違いは彼のクリッピングポイントが私より手前でした。

私の方が奥でクリッピングポイントを通過します。

クリッピングポイントっていうのはコーナーの一番内側をバイクが通過する場所を言います。

クリッピングポイントを奥に取ると何がいいのか。

バイクが起き上がっているのです。

クリッピングポイントが浅いといつまでもバイクが寝ているのです。

起き上がっているということは速くアクセルを開くことが出来ます。

結果、直線スピードが増すのです。

「ああああああああああ・・・・・・・・・・!」

このくらいの衝撃でしたね!

そんなこと教科書に載ってんじゃん!

って思うかもしれないけど、実際の現場で経験すると全く違った理解です。

体で分かったというかそんな感じ。

わかるかなぁ〜。

とにかく、その日から突っ込み(ブレーキングポイントのこと)で頑張らなくなりました。

そうするとビックリするくらいスムーズにコーナーを曲がれるのです。

当然ラップタイムも短くなります。

それにつれ、お金も底をつきました。

残念ながら限界に達したのです。

レースをやめた後も思い出します。

あの時のアハ体験を!

あとは不完全燃焼の燃えカスだけが残りましたとさ。