白髪の謎が解けた!
なんで白髪になるのか?
Date: January 22, 2020
Source: Harvard University
この記事は、Yahooニュースにも載っていたので知っている人は多いと思います。
わかっている様でわかっていなかったのが、どの様なメカニズムで白髪になるのかということです。それは長いこと謎でしたが、今回決定打が発表された様です。
白髪になる説は色々あり、どれも決定打ではありませんでした。一つは免疫による説です。ストレスによって免疫が過度に働き毛根の細胞を攻撃してしまうという説です。しかし、免疫を持たないネズミにストレスを与えたら白髪になってしまったということです。これで、免疫犯人説は無くなりました。次は副腎皮質ホルモン犯人説です。俗に言うステロイドホルモンというやつですね。このホルモンもストレスに反応して分泌されます。別名ストレスホルモンなんて呼ばれています。しかし、これも副腎皮質をとってしまったネズミにストレスを与えたら、やはり白髪になってしまったそうで、副腎皮質ホルモン犯人説も儚く消えてしまいました。
で、この研究者が注目したのが、闘争か逃走か、と言う状況で働く交感神経です。交感神経は自律神経と呼ばれる神経の一部です。自律神経には交感神経と副交感神経があります。この二つの神経は、自律神経と呼ばれるだけあって、自立しています。つまり内臓なんかは放っておいても自分で動いてくれています。わざわざ私が命令しなくても勝手に仕事をしてくれるのです。
自立してますね!ちなみに交感神経は頑張っているときに働く神経で、副交感神経は休んでいるときに働く神経です。つまりこの二つの神経がお互いに調整しあって内臓を働かせたり休ませたりしているのです。
で、今回の研究ですが、毛の根本にある毛包は髪の毛が生えるための幹細胞の溜池の役割をしています。そして髪の毛が生えるときこの幹細胞のいくつかが「色を作り出す細胞」に変化して髪の毛に色をつけるのです。
交感神経が働くとき、ノルアドレナリンという物質が放出されます。交感神経はそれぞれの毛包に分布しています。ストレスによって放出されたノルアドレナリンはそれぞれの毛包へ多量に分泌されます。頑張るように命令するノルアドレナリンを受け取った幹細胞は一生懸命働こうとします。そして、溜池にある幹細胞を全て「色を作り出す細胞」に変えてしまうのだそうです。一見そうなれば真っ黒の毛が生えてきそうなのですが行き過ぎは必ずしも良い結果を生みません。数日後、全ての「色を作り出す細胞」はいなくなってしまうのだそうです。結果、髪の毛に色がつかないため白髪が生えるという訳です。
急激なストレスは髪の毛を白くしてしまうのですね。この話を聞いて私が思い出すのは、矢吹ジョーと戦ったホセ・メンドーサが試合が終わったあとに彼の髪の毛が真白になってしまったシーンですかね。きっとホセメンドーサの体の中はノルアドレナリンが駆け回っていたのでしょう。漫画ですけど・・・
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精神科医と共同で開発したサプリだそうです。
下にリンクを貼っておきます。